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成長マインドセット

◆本の概要

著者:吉田行宏
ページ数:302ページ
第1刷発行:2025年9月21日

・結論

成長とは、「2つのブレーキ」と「2つのアクセル」を上手く操作し、「アイスバーグの成長」を目指す、とてもワクワクすること。

【成長を阻害する1つ目のブレーキ】
・悩みを減らす5つの方法
①ブレーキの存在を知る
前提として、アクセルだけを踏んでいるAさん、アクセルを踏みながらもブレーキを踏んでいるBさん、目的地により早くたどり着くのはAさんである。ブレーキの存在は人それぞれ。給料が上がらない、正しく評価されない、他の会社の方が自分には向いているんじゃないか、仕事が忙しくてプライベートの時間が取れないとか、一つではなく、色々な悩みが複合的に重なって大きく感じている場合が多い。
まずは自分のブレーキが何なのかということを認識するところから始める。

②ブレーキを踏まない覚悟をする
・スムーズに覚悟を決める方法
「一生の覚悟ではなく、期間限定で決断をする。」
「2年間はブレーキを踏まないで進んでみる覚悟をしてみませんか?」

悩む人って、その決断を必要以上に重く考えてしまいがちなんですよ。常に一生分の決断をしようとしている感じで、でも人生でそこまで重要な決断が重要な場合は、決して多くないと思うんです。それに、とりあえず2年間ブレーキを踏まずに頑張った体験が、後の人生に大きくプラスになります。

環境を変えることによって結果的に良くなることはある。しかし、決断ポイントの後でブレーキを踏んでしまう思考は、環境を変えた後も残ってしまう。

決断の結果はわからないが、これだけは正しいと思っていることは、どちらを選択してもその後はその道ではブレーキを踏まずに進んだ方があなたの人生にプラスになる。

③他責にしないは100%
当事者意識100%は損ではない、むしろ自分の成長に繋がる
当事者意識が低いと多くのことを他人のせいだと決めつけ、努力や工夫をしない。状況が改善する可能性は当事者意識の高い人より圧倒的に少なくなる。
最近の世の中では、自分にとって損か得かで物事を判断し、行動してしまう傾向が強くなってきている。単純に自分の目先の損得というより、長期的な自分の成長や、その成長にとってチームや会社、お客様や社会にプラスになれという視点で行動できるようになる。

④結果は選択できないが、行動は選択できる
理論的に考えれば、将来のことは誰にも選べないとわかっているが、感情的には何か行動を起こすときにいかにも結果が選べるかのような気がして、どの行動が一番結果に結びつくか過剰に悩んでしまう。
行動するときや意思決定するときには、最もいいと思うものを選択する。しかし、選択した後は完全に自分の元から離れて、結果は選択できない。

⑤関心の輪と影響の輪
悩みに対して具体的な行動がないとしたら、ただ悩むために悩んでいるだけになってしまう。考えて改善の余地がある問題にフォーカスして、関心の輪に関することには、悩まない方が人生が楽になる。

・悩みの本質はどこにあるのかを整理する
それぞれの悩みに対し、「目的やゴールの共有」や「個別課題に対するコーチング」といった、通常考える施策も無駄ではないが、それだけだとその時は本人も納得したような気にはなるが、根本的・本質的に自分の軸ができているわけではないので、同じような課題に直面するたびにケアや相談が必要となって、主体的・自発的な課題解決にはならない。
図のように原理原則を通して整理をしてみると、ずっとモチベーションが持続するし、主体性を持って実装できるようになる。個人の成長阻害要因である悩みにブレーキを消して成長を加速できる。

最も大事なことは、話の持っていき方とか、会社にとっての存得より前に、その相手がどういう意思決定をすることがその方にとっても最も良い人生になりそうかを、原理原則に沿って真剣に考えて、しっかりと向き合って話すこと。

【成長を阻害する2つ目のブレーキ】
「大きな子供ブレーキ」
自己中心的、他者を理解しない、好ましくない執着がある、トラウマに影響されている、正しい軸がない(指示待ち)等。このブレーキが発動すると負の感情に振り回されてしまう。
大きな子供ブレーキの外し方は、まずはブレーキの存在を認識する。そして次は、その大きな子供を育てて、大きな大人にする意識を持つ。

【成長を促進する1つ目のアクセル】
自分のアイスバーグを成長させるためにブレーキを踏まないこと、同時に、より成長を促進させるアクセルとしての自分軸をしっかり持つことが重要です。そして、その自分軸とは、自分の人生の哲学、ミッションやビジョン、バリューです。
・会社のビジョンに対する考え方
ミッション、ビジョン、バリューがもしかしたら完全に真逆なものでなく、並走できるもの、補完やシナジーがあるかもしれないものだと考えるだけで何かが違ってくる。そして無理にBの考え方に合わせようとするのではなく、徐々にBの生き方、考え方ができていくと、人生の中で仕事の時間の充実度や個人の成長とのシナジーも効いてくると思う。

【成長を促進する2つ目のアクセル】

・騒音の矢印も太くて長い方が成長のエネルギーとなる。
・動機の原点を知ることと、他の価値やバランス、強さに関してを考えることも成長のアクセルとなり得る。
・あとは4つのベクトルと、そのベクトルの先にいる相手に対しての価値提供・貢献であり、自分で選択できるものである。
・ABCDゾーンの動機の大きさがアイスバーグ成長のエネルギーやアクセルとなる。
・右上だけではなく、右下、左上、左下にも強い思いがある人が、より正しく成長する可能性が高いかもしれない。